失業率は、各国の景気を判断するのに重要な役割を担っています。
ですが、どのような方を対象にして、どういう基準で失業率を出しているかは、調べなければわからないことだと思います。
ですので、今回は失業率をわかりやすく解説していきたいと思います。
失業率とは?!
失業率は、
失業者を労働力人口で割った数をパーセントで表したものです。
失業者の定義は各国で多少のバラつきがありますが、働いていないけど職を探していない人は失業者の数には入りません。
失業者や労働力人口の調査範囲は、各国が定める基準値に従い調査しています。
アメリカでは軍人以外の16歳以上6万世帯が対象 日本では15歳以上4万世帯が対象
例えば、4万世帯10万人の調査で、失業者が5千人 労働力人口が9万人の場合

このように、失業率は5.6%と計算することが出来ます。
5.6%の失業率が高いのか低いのかは、各国の基準や今までの推移にもよると思います。
前月と比較をしてみたり、今の経済状況の中で失業率の変化の意味を探ってみるといいでしょう。
失業率が及ぼす影響
失業率が及ぼす影響は、そのまま国の経済状況に直結することがあります。
失業率が低ければ、雇用は安定しており、経済状況も良好と捉えることが出来ます。
経済状況が良好であれば、
・個人の収入も安定し、消費が多くなる。
・企業の業績も上向き、新規事業を興す企業も増える。倒産する企業の減る。
・国は、個人・企業から税金を納めてもらい国の財政も豊かになる。
個人・企業・国の3つがバランスを保つことが出来ます。
ですが、失業率が高くなり、雇用が不安定になると、経済状況は良好とは言えません。
経済状況が悪化すると
・個人の収入は不安定になり、消費が少なくなる。
・企業の業績は下向き、リストラや物価の上昇をしなけらばならなくなる。倒産する企業が増える。
・国は、失業手当や企業保障などの捻出で国の財政が悪化していく。
個人・企業・国のバランスが取れなくなってきます。
失業率の数値だけで、個人・企業・国の全てが良くなったり悪くなったりという可能性は高くはないですが、失業率の役割は経済状況を確認するうえで重要だと言えます。
各国が毎月発表する失業率に注目しながら、どういった経済状況なのか考えることも必要だと思います。
アメリカの失業率に注意
各国の失業率にも注意が必要ですが、アメリカの失業率には特に注意が必要です。
アメリカには、米国雇用統計があり、その項目の1つに失業率が含まれています。
失業率は、非農業部門雇用者数と並んで米国雇用統計の重要指標となっています。
非農業部門雇用者数とは?! | Investors City (investors-city.com)
米国は、経済の約7割を個人消費で賄っており、その動向を米国雇用統計が担っていると言っても過言ではありません。
また、米国は世界の経済の中心でもあるので、アメリカ経済が世界経済に及ぼす影響も少なくありません。
失業率を含む米国雇用統計は、毎月第1金曜日に発表されますので、どのような数値が発表されるのか注意しておきましょう。
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